サム・ワード | FWコーチ

SAM WARD

サム・ワード

ニックネーム Wardy,Hage
生年月日 1987/2/1
出身地 New Zealand 
星座 みずがめ座
略歴 ロスミニカレッジマッセー大学
代表歴 NZ Universities 2008-10Ikale Tahi Tonga Assistant Coach 2018North Harbour Assistant Coach 2019-20NZ U20 Assistant Coach 2020
在籍年数 3

サム・ワード物語

 母国ニュージーランドやトンガで、様々なカテゴリーのFWコーチとして活動してきた。そのなかでも、2019年11月から20年12月まで携わったニュージーランドU20代表が、サム・ワードのキャリアにくっきりとした輪郭を生み出した。
「U20につながるU19の選手が、さらに上のレベルで活躍するためのサポートをしました。この経験は非常に大きかったです。東芝ブレイブルーパス東京にいるジェイコブ・ピアスや、のちにオールブラックスにセレクトされるホスキンス・ソトゥトゥらの育成に関わることができました。私が携わった2シーズンで、NPCやスーパーラグビーのチームへ、17人のFWを送り込むことができました」

 東芝ブレイブルーパス東京のスタッフには、21年8月から名を連ねている。ワーディーの愛称で呼ばれる36歳は、情緒的な表現で加入の経緯を語った。
「東芝ブレイブルーパス東京が若手のコーチを探していて、私自身はちょうど仕事がひと区切りついていました。これ以上ない絶妙なタイミングで、新しいチャレンジをする機会が舞い降りてきたのです」
 スタッフ入りした1年目は、「技術的な細かい部分」にフォーカスをあてた。2年目となる2022-23シーズンは、「ユニットとしての動き」に力を注いでいる。
「細かい部分を教えるのはもちろん好きですが、2年目はFWの選手たちが認識を揃える、彼らに正しい認識をシンプルに伝えることに取り組んできています」

 2022-23シーズンは、22年度新加入の木村星南と原田衛がリーグワン開幕から出場機会をつかんでいった。22年シーズンから主力となっている小鍜治悠太を加えた3人が、力強いフロントローを形成しているのだ。経験豊富な三上正貴や橋本大吾も、存在感を示している。セカンドローではワーナー・ディアンズとピアスのデュオが力強い。
「若いフロントローは、すごく順調に成長していると思います。それはすごく嬉しいことですが、三上さんや森太志さんが経験を伝えてくれていることにも触れたいですね。実績のある選手と若い選手が出場枠を競い合いながら、互いにポジティブな影響を与えています。すごくいい関係です」
 リーチ マイケルの復活にも注いだ。チームの象徴的存在が本来のパフォーマンスを取り戻していった裏側には、ワードとの密接なやり取りがあった。
「私の仕事がどこまで影響しているのかは分かりませんが、リーチのような選手は絶えず向上したいと考えています。フォーカスする部分をシンプルにして、プレッシャーをかける部分とかけない部分、かけるのならどれぐらいかけるのかを整理すれば、これからもどんどん良くなっていくと思いますね」

 選手たちの成長を間近で見ていることで、チームの将来に大きな期待を寄せる。ワードの言葉に自然と力がこもった。
「東芝ブレイブルーパス東京は、誇るべき歴史を持っています。日本一になることはもちろん大きな目標ですが、先ほどから名前の出ている若いフロントローがいて、リーチやマット・トッドのようなワールドクラスの選手がいて、三上さんのように経験のある選手たちもいる。これから数年は、特別なことが成し遂げられるのではないかとワクワクしています」
 そう言ってワードは、もう一度「ワクワクしてます!」と声を張り上げた。才気煥発なハードワーカーは、チームの未来に種を蒔いていく。

(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

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