【物語りVol.140】リーグワン第12節プレビュー
激戦必至の3.22秩父宮ホストゲームで首位奪取に挑む!! 


■「自分たちでコントロールできる部分をしっかりと」

 誰もが待ち望んだ一戦が、いよいよ迫っています。
 3月22日開催のNTTジャパンラグビーリーグワン2024-25 第12節で、東芝ブレイブルーパス東京は東京・秩父宮ラグビー場でホストゲームを戦います。対戦相手はここまで首位の埼玉WK。勝てば順位が入れ替わる直接対決です。
 チームは18日の練習をメディアに公開し、FB松永拓朗選手、HO原田衛選手が取材に応じました。
 15日のトヨタV戦(33対22)について聞かれた松永選手は、「ミスとペナルティによって自陣でプレーする時間が長くなり、なかなか脱出できないシーンが多かった」と振り返ります。そのうえで、自分たちへ矢印を向けます。
「まずディシプリンのところと、自分たちからミスをしないようにすれば、ゲームコントロールするメンバーたちはどういうプランでプレーするのかを考えやすくなる。自分たちでコントロールできる部分をしっかりやろう、と話しています」
 自身はここまで全試合でスタートに名を連ね、6トライを含む121得点を記録しています。リーグ3位の数字を残しながら、ディフェンスのスキル向上にも意欲的です。
トヨタV戦の前半28分、ギャップを突いてきたアーロン・スミスをタックルで止めました。すぐに起き上がると、さらに別の選手にタックルを見舞いました。
「シーズンの前半戦はディフェンスがうまいことできなくて、自分のなかでモヤモヤした気持ちがいっぱいあって。ディフェンスコーチの藤田(貴大)さんと一緒に、ディフェンスのマイクロスキルをずっとやってきたので、それがだんだん生きてきたかなって思いますね。いかに相手に身体を近づけられるか、足を近づけられるかを、意識してやっています」
 前回の対戦では、ペナルティゴールを外してしまいました。試合後には「あれが決まっていたら勝っていた試合なので、責任は感じています」と、引分けという結果を厳しく受け止めました。
「埼玉WKが相手だから決めたい、ではなく、どの試合でも100パーセントの確率で決められるようにやっています」
 今回も接戦が予想されます。松永選手のキックは、勝敗のポイントになりそうです。


■「アタックのテーマはGo Through」

 続いて、原田選手が記者の前に立ちました。全体練習後も、みっちりと汗を流していました。
「個人的には前回の対戦で(トイメンの)坂手さんにスクラムを押されたんで、1回やり返したいなっていうのがあります。前回はちょっと風が強くてセットプレーが安定しなかったので、まずセットプレーのところを安定させて、次は勝ちたいです」
 前回の埼玉WK戦後、チームにポジティブな変化が見られました。
「埼玉WK戦が終わってから、東芝のアタックにみんなが自信を持って、通用するんだっていうので、レベルも上がっている。もう1回僕たちのアタックだったりを、リーグワンで優勝するためのスタンダードへ上げるような試合にできればと思っています」
 勝てば首位奪取となります。「そこは狙っていきます。チャンスをモノにしたいです」と、言葉に力を込めます。
「アタックのテーマはGo Throughです。ディフェンスが厚いチームなので、そこを突き抜けるというか、そのディフェンスを破っていくのが僕らのテーマになります」
 自身のコンディションについては、手応えをつかんでいます。
「だんだんいい感じになってきています。タックルでどれだけ身体を張れるかが重要かなと思っていて、できるだけタックル回数を増やしてチームに貢献したいです」
 勝敗に直結するモメンタムを生む存在として。スクラムで、接点で、さらにはオフェンスで、原田選手は観衆の視線を惹きつけることでしょう。

 

■「異なるスタイルのぶつかり合いは楽しみ」

 この日は毎月の定例記者会見も開かれ、トッド・ブラックアダーHCが登壇しました。11試合を消化して9勝1分1敗の2位という成績を残していますが、「すべての試合がタフです」と切り出し、ここまでの戦いをレビューしていきます。
「対戦相手はチャンピオンチームを倒そうということで、色々なチームが色々な戦術で向かってくる。そのなかで、試合のなかで相手に対応しつつ、東芝ブレイブルーパス東京のラグビーやDNAを見せることができている。多くの学びがあり、成長できているシーズンです」
 埼玉WKとの試合へ向けて、勝敗のポイントをふたつあげました。
「相手は良いFWが揃っているので、どれだけフィジカルに戦えるか。プレスキックのうまい選手も揃っているので規律を高く、3点のチャンスを与えないことが大事になる」
 記者会見で見せた指揮官の表情は、決戦への期待感に満ち溢れていました。
「ビッグゲームということで、みんなが楽しみをしている。異なるラグビーのスタイルを標榜しているなかで、そのぶつかり合いはチャレンジとして楽しみです。立ち向かっていきたい」
 埼玉WKには昨シーズンのプレーオフトーナメント決勝で勝利していますが、レギュラーシーズンの白星は14年12月が最後となっています。それ以来となる勝利をつかみ取るために、『猛勇狼士』が3月22日の秩父宮ラグビー場に見参します!

 

【連載企画】東芝ブレイブルーパス東京 「物語り」
・物語り一覧はこちら

次戦のホストゲームは、3/22(土)に秩父宮ラグビー場にて、埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦します。引き分けの決着をつける大事な試合となりますので、是非会場で皆さまの熱いご声援をよろしくお願いします!!

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