【物語りVol.168】リーグワン第4節レビュー 選手層の厚みを結果で証明していく



トッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)は、「非常に良い一日」と振り返りました。
 NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26 第4節、相模原DB戦が26年1月10日にUvanceとどろきスタジアムby Fujitsu(以下、とどろきスタジアム)を舞台に行なわれました。前節終了時点で、東芝ブレイブルーパス東京は2勝1敗の勝点9で5位です。
 フレンドリーエリア協定を締結している川崎市・とどろきスタジアムでのホストゲームは、4シーズン目となります。この日は洗足学園中学高等学校の5つの部活動にご協力をいただき、来場者をおもてなししました。また、試合前にはルーパス塾、川崎市協会、ダイナボアーズアカデミーによる前座試合が開催されました。
 14時30分キックオフの試合は、東芝ブレイブルーパス東京のペースで進みます。3分にロブ・トンプソン選手、9分に酒木凛平選手、17分にティージェイ・クラーク選手、30分に山本浩輝選手がトライを決めます。4本のコンバージョンキックはリッチー・モウンガ選手がすべて成功させ、31分の時点で28対3と大きくリードします。
 風下に立った後半は、モウンガ選手がイエローカードを受けた時間帯に失点を重ねてしまいます。28対22までスコアを詰められますが、ここから地力を発揮します。トンプソン選手とクラーク選手がトライゾーンへ飛び込み、最終スコアを47対22としました。ボーナスポイントも獲得し、順位を4位にあげました。
 この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには、髙橋昴平選手が選ばれました。24年4月以来となるスタートからの出場で、チームに勢いをもたらしました。
「今日はスタートからだったので、リッチーと自分でゲームをコントロールしていくことを心がけました。風が強いことも考えながらゲームを作れたかなと思いますが、途中からディフェンスで後手に回ってしまいました。そこはディフェンスグループと話し合って、修正していけたら」
 プレーヤー・オブ・ザ・マッチ選出については、「自分が選ばれるとは、思っていませんでした」と、驚きと喜びが混ざったような表情を浮かべました。
「ジャッカルで(相手の)ペナルティを誘ったとか、自分がトライを取ったとかいうことではなかったので。ただ、そうやって評価してもらえたことをプラスに考えて、また次の試合も頑張ります」



山本選手は開幕から4試合連続で、スタメンに名を連ねています。33歳の経験者はプレシーズンから確かな存在感を示しており、トッドHCも「すごく高い評価をしています。すべてのプレーの質が高い」と全幅の信頼を寄せています。
 本人は控え目に語ります。
「昨シーズンまではなかなか試合に出ていなかったですが、そのなかで年齢が上がっても、成長できていると実感できています」
 リーグワンでのトライは、22年4月以来です。
「サポートに入ったらボビー(トンプソン選手)がいいパスをくれたので。あとは走るだけというか、うまく相手をかわせたかなと思います」



今シーズン初出場を果たした選手もいます。伊藤鐘平選手です。
「開幕直前にケガをして出遅れてしまったので、久しぶりにメンバーに入れて良かったですし、やっぱり試合でプレーするのは楽しかったです」
 後半13分から出場しました。スコアを詰められていたなかで、ディフェンスを引き締めました。
「ベンチメンバーとして大切にしているのは、エナジーを持ち込むことです。スクラムからのスタートでしたので、フォワード全体で声掛けをしました。あとは、しっかり前に出てディフェンスをするのは自分の持ち味でもあるので、しっかり身体を当ててチームにエナジーをもたらしたい、と思っていました」
 第3列にケガ人が増えているチーム状況を踏まえても、伊藤選手の戦列復帰は大きいと言えそうです。自身もここからチームに貢献する、との意欲を燃やします。
「ケガ人が増えているからチーム力が落ちた、とは言われたくない。それは僕だけでなく、みんなが思っていることです。みんなで競い合っていくのが東芝のスタイルなので、自分もゲームタイムをもらえれば、いいプレーを見せられる自信はあります」
 伊藤選手のように昨シーズンまで多くのプレータイムを得た選手が離脱をしている一方で、在籍年数の短い選手がスタートやリザーブで出場機会を得ています。そのなかで、チームは3勝1敗の成績を残しています。
 伊藤選手が話します。
「若い選手が出ても勝ち切れているし、いいプレーを見せてくれています。誰が出ても強いのが東芝だと思うので、そういうチームになっていきたいです。僕はケガをしているときにK9(ノンメンバー)に属していましたが、K9のエナジーはすごいものがあって、ユニットの練習でもバチバチで、K9が勝つことも全然あります。そういう相乗効果が、いい影響を与えているのかなと思います」
 ケガ人が多いなかでも、しっかりと勝点をつかんでいく。過去2シーズンとは異なる歩みで、チームは総合力を高めています。



(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)



次戦のホストゲームは、1/24(土)12:00 より、秩父宮ラグビー場にて、現在首位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦します。
皆さまの熱い応援をよろしくお願いいたします!!

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