【物語りVol.186】リーグワン第17節レビュー ホストゲーム最終戦でプレーオフ進出を決める!!

■前半は22対22で折り返し
一人ひとりの勝ちたい気持ちが、勝利につながりました。
NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26 第17節、静岡BR戦が26年5月2日に秩父宮ラグビー場で開催されました。東芝ブレイブルーパス東京はここまで6位で、静岡BRは8位です。今シーズン最後のホストゲームに、秩父宮では今シーズン2番目に多い12110人の観衆が詰めかけました。
14時30分キックオフの試合は、予想外の展開で動き出します。1分にキックチャージからトライを喫し、コンバージョンキックを含めて7点を奪われます。
しかし、4分に石岡玲英選手がトライを決め、8分には松永拓朗選手のペナルティゴールで8対7とします。この日はリッチー・モウンガ選手ではなく、松永選手がキックを任されました。
そこから一度は逆転されるものの、ジョネ・ナイカブラ選手が2トライを奪います。22対22の同点で、ハーフタイムを迎えました。
後半開始直後5分、松永選手がペナルティゴ―ルを蹴り込んで25対22とします。そこからは自陣でディフェンスをする時間が続きますが、相手のペナルティを誘うなどしてリードを保ちます。
3点リードで迎えた28分、敵陣ゴール前でフェーズを重ねていき、眞野泰地選手がトライゾーンへ飛び込みました。松永選手がコンバージョンキックを成功させて32対22とします。37分には松永選手がペナルティゴールを成功させ、勝利を決定的なものとします。最終的には35対29で押し切りました。

■試合後にホストゲーム最終戦セレモニーを開催
試合後にはホストゲーム最終戦のセレモニーが行なわれました。最初に薫田真広代表取締役社長兼GMが、ホストゲームの運営をサポートしてくれたボランティアのみなさんをグラウンドに迎え、感謝の言葉をおくりました。
その途中で、薫田社長が「プレーオフ進出が決まりました!」と発表しました。その瞬間、スタンドを歓声が駆け抜けました。7位のトヨタVが敗れたことで、東芝ブレイブルーパス東京の6位以上が確定したのでした。
続いて、トッド・ブラックアダーHCがONE LUPUSのみなさんへあいさつをします。
「シーズンを通して応援してくださったことに感謝します。シーズンはまだまだ続きます。これからが楽しみです」
トッドHCからは、今シーズン限りでの退団が決まったモウンガ選手、シャノン・フリゼル選手への言葉もありました。
「ふたりともチームに大きく貢献してくれました。本当によくやってくれました」
ふたりもマイクを持ちます。フリゼル選手は「自分と家族を応援してくれてありがとうございます」と語り、笑顔で頭を下げました。モウンガ選手も周囲のサポートに感謝の気持ちを伝え、「まだまだシーズンは続きますが、今日この場で『これまでありがとう』と、『これからもよろしくお願いします』とお伝えします」と話しました。東芝ブレイブルーパス東京のために全力プレーを続けてきたふたりに、スタンドから温かい拍手がおくられました。
セレモニーを締めるのは、リーチ マイケル主将です。
「今シーズンは喜びも悔しさもたくさん味わってきました。今日でプレーオフ進出が決まり、優勝しかないと思っていますし、そのために頑張っていきたい。来週の埼玉WK戦、全力で倒しにいきます」
リーチ主将の力強い言葉が大きな歓声を誘い、セレモニーは幕を閉じました。

■コリジョンで勝つことを意識して
この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには、眞野泰地選手が選ばれました。取材エリアで足を止めると、「東芝らしさをすごく感じました」と声を弾ませました。
「ここはディフェンス頑張らないといけないとか、ここはスクラム絶対取られたらあかんっていうのを、今日はやりきれたっていうか。どれだけ攻められてもディフェンスで頑張っていたし、そこはちょっと感動しました、僕も。アタックもディフェンスもテーマはコリジョンだったので、そこで勝ったのが良かったのかなと。原点に帰って自分たちのラグビーをするために、コリジョンで勝ることを意識しました」
コリジョンバトルを意識しながらも、眞野選手は「スペースを大きく見ることができた」と振り返ります。
「大きく見ようという話はしていて、外にはジョネも玲英もいる。そこへボールを渡せばゲインしてくれるので、スペースうまく使えたかなと」

眞野選手が名前をあげたナイカブラ選手は、2トライだけでなくディフェンスでも大いに存在感を発揮しました。自身のパフォーマンスについては「ゲームフィットネスをまだまだ上げていかなければ」と厳しいですが、チームについてはポジティブな言葉を並べます。
「個人個人が自分に与えられた役割をやりきれば、どんなプレッシャーがきてもチームとして跳ね退けることができる。今日はそれを見せられたのかなと思います」

チームはプレーオフを見据えるのではなく、この静岡BR戦に集中していました。高橋昴平選手が語ります。
「先週負けてからこの静岡戦を本当に大事にして、月曜日から土曜日のこの試合にすべてぶつける意識でやってきました」
德永祥尭選手は、「セットプレーの安定」を勝因にあげました。
「ラインアウトでオーバーボールはありましたけどスティールをされることはなく、逆に相手のボールをスティールしたり、と。スクラムはイーブンぐらいで組めたかなと思います。そういうところが安定すれば、自分たちのやりたいアタックもできますので」

試合後の取材エリアでは、多くの選手がモウンガ選手の50キャップ獲得を記念したTシャツを着用していました。モウンガ選手は「東芝ブレイブルーパス東京で50キャップを取れたことは、本当に誇らしいです」と笑顔を浮かべました。プレーオフ進出を決めたことについては、「シーソーゲームを制することができて良かったですね」と、接戦をモノにしたことを評価しました。
3シーズン連続4度目のプレーオフ進出を決めましたが、レギュラーシーズンはまだ終わっていません。9日に埼玉WKとの最終戦が控えています。開幕節で0対46の敗戦を喫したカードです。
髙橋選手は埼玉WK戦について、「ディフェンスもアタックも見直せるいいチャンス」と位置づけます。リーチ主将も「成長するチャンスなので、しっかり準備したい」と、語気を強めました。
プレーオフ出場決定は、あくまでも通過点に過ぎません。シーズン当初から掲げてきた目標を達成するために、東芝ブレイブルーパス東京は最後までハードワークを続けていきます。
(文中敬称略)
(ライター・戸塚啓)






























































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