【物語りVol.115】 「キャプテン就任にあたって」

2024-25シーズンのキャプテン就任が発表されたリーチ マイケル選手が、9月26日にメディアの取材に応じました。

 トッド・ブラックアダーHCによれば、8月にリーチ選手と話し合ったそうです。と言っても大げさなものではなく、グラウンドでの2分ほどの立ち話でした。トッドHCが「どうする?」と聞くと、リーチ選手は「やりたい」と答えたと言います。
 「昨シーズンの続きで、連覇するのはまた違う難しさがあって、新しいチャレンジをぜひやりたいなと思いました。そのまま続き、という感じです」
周囲から連覇を期待される新シーズンですが、チームのマインドセットはこれまでと変わりません。日々のトレーニングに集中しています。リーチ選手も自らとチームの成長に意識を傾けています。
 「まずは自分の身体とメンタルを改善して、キャプテンとしてチームを進化させていきたい。そのために年間を通してスタンダードを高く持つ。あとはコーチ陣とのコミュニケーションを長く持つ。 試合に出ていない時にどれだけコミットできるか、というところも大切にしたいと思います」
昨シーズンは8節から13節まで、ケガの影響でメンバーから外れました。この時期を振り返り、反省を口にします。
 「ケガをしたときのキャプテンは、一番難しい。昨シーズンはチームから離れて周りの選手に任せたところがあった。もうちょっとコミットできるところはコミットしたいです」
チームは新シーズンへ向けて動き出しています。
 「みんな、すごく良いコンディションで帰ってきました。外国人選手もそうだし、日本人選手も身体がでかくなって。すごくいいスタートが切れたかなと。」
ここから気をつけるべきポイントは? リーチ選手は表情を引き締めます。
 「満足しない。ここで満足してしまったら成長できない。あとは一人ひとりの会話、行動を、しっかり見ないといけない。いまのところはみんなすごく一生懸命にやっているし、試合に出たいというメンバーもすごく増えてきています」
昨シーズンに続いてバイスキャプテンに指名された原田衛選手、プレシーズンのリーダーを務める松永拓朗選手には、期待を込めてこんなリクエストをしました。
 「衛にはもうちょっと前に出てほしい。英語も喋れるし、よく考えているし、衛なりのスタイルでやってほしいし、それを自分で見つけてほしい。拓朗は一昨年のシーズンもプレシーズンのリーダーをやった。大学でもキャプテンをやったし、 10番をやることも多くなるから、フィジカルにこだわって頑張ってほしいなと思います」

この日はチームの練習が公開されましたが、リーチ選手は個別にトレーニングをしていました。左肩に痛みがあるとのことですが、大きな問題ではないと言います。「いつでもプレーできます」と、力強く話しました。
 個人的には、新たなチャレンジのシーズンになりそうです。
7月に行なわれた日本代表対ジョージア代表戦で、ロック(4番)でプレーしたのです。リーチ選手は「ロックはすごく楽しい」と笑みをこぼします。
 「ジェイコブ・ピアスとかロックの選手は揃っているけれど、 そこでも勝負したいなと思います。ポジションとしては4、6、7、8でプレーしたいです」
来年3月30日の三重ホンダヒート戦は、高校時代を過ごした札幌で開催されます。懐かしい記憶が明かされました。
 「ずっとやりたかったので、すごく楽しみです。高校1年生の時に、初めて東芝の試合を月寒グラウンドで観ました。薫田さんとも初めて会いましたが、その時は東芝に誘われなかったですね(笑)」
キャプテンとしてチームの先頭に立ち、自らのパフォーマンス向上にエネルギーを注ぐ。チーム内の様々な場所でコミュニケーションを図り、結束を高めていく。リーチ選手は今シーズンもマルチタスクを担い、自らの情熱を余すところなくチームに注ぎます。

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