【物語りVol.116】 プレシーズンマッチ第1戦 
 シーズン開幕へいざシフトアップ!

来る新シーズンへ向けて、いよいよ実戦モードへシフトしていきます。
 東芝ブレイブルーパス東京のプレシーズンマッチの第1戦が10月26日に行われ、三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦しました。会場となった東芝府中グラウンドには、東芝ブレイブルーパス東京を応援するたくさんの観衆が詰めかけました。この日は午前中に『ルーパスカップ』が開催されており、出場した子どもたちとそのご家族も、この試合に熱い視線を注いでいました。
 東芝の登録選手には、24-25シーズンの新加入選手が多く含まれていました。そのなかから、池戸将太郎選手と亀井茜風選手が、試合後に取材に応じました。
 池戸選手はリザーブからの出場でした。
「プレシーズンマッチの1試合目ということで、なかなかうまくできない、うまくいかないことが多かったのですが、それがプレシーズンの意味だと思います。ネガティブにはならずに、うまくいかなかったことを明確にして、伸ばしていきたいです」
 明治大学では、バックスの複数ポジションを担ってきました。東芝ブレイブルーパス東京では、どのような役割を担うのでしょう。
「基本的にはスクラムハーフですけれど、スタンドオフとフルバックをやってきたのは自分の強みです。両方のポジションをカバーできるという立ち位置で、やっていければと思います」
 スクラムハーフとしての特徴には、「キックとパス」をあげます。そのうえで、開幕へ向けた課題をあげました。
「スクラムハーフを本格的にやるのは初めてです。細かいところを突き詰めて、専門的にやったことがなかったので、ディフェンスの指示のしかたとかを先輩方やコーチに聞いていますけれど、まだまだできていないですね。シーズン開幕までには、心配ないぐらいのレベルまであげていきたいです」
 東芝ブレイブルーパス東京への加入は、「チームの雰囲気が決め手のひとつ」になったそうです。「先輩方は優しくていい人たちばかりで、みんなすごく仲が良い。練習はしっかりやって、楽しむところは楽しむ。僕が好きなチームの雰囲気です」


同じく明治大学から加入した亀井選手も、「チームの雰囲気はめっちゃいいですね」と笑みを浮かべます。
「池戸も言っていたと思いますけど、それがこのチームを選んだ決め手です。実は違うチームにお世話になるつもりで、ほぼ決めていたところで練習を見に来て、直感で『やっぱ、ここやな』と。僕の高校の監督も東芝さんの出身なので、縁があるなと感じます」
 母校の長崎北陽台高校は、「九州屈指の強豪」とも「公立高校の雄」とも言われています。チームを指揮する品川英貴監督は、かつて東芝でスタンドオフとして活躍しました。
「監督からも電話がかかってきて、『お前、分かってるやろな』と言われまして(笑)。最後のひと押しになりました」
 この日はリザーブからの出場となりました。額に汗を浮かべながら、丁寧に質問に答えていきます。
「久しぶりの試合なので、体力的にイケるかな、どうかなあと思ったんですけど、予想していたよりもしんどかったというのはあります。でも、そのしんどさとか身体を当てる感覚は試合ならではなので、楽しかったというのもあります」
 亀井選手がプレーするロックでは、ワーナー・ディアンズ選手、ジェイコブ・ピアス選手、アニセ サムエラ選手、伊藤鐘平選手、高城勝一選手らがしのぎを削っています。リーチ マイケル選手も、ロックでプレーする機会がありそうです。競争は苛烈ですが、「そのなかで、どれだけやれるか」と言葉に力をこめます。
「1年目ですけど、それはもう関係ないので、1試合でも多く試合に出場することを目標にしています」


 日々の練習にプレシーズンマッチが組み込まれることで、一人ひとりが自分の課題を具体的に認識し、組織としての成熟度や練度を高めていく──リーグワン開幕へ、チームはしっかりとした歩みを見せています。

【連載企画】東芝ブレイブルーパス東京 「物語り」
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