【物語りVol.166】リーグワン開幕節 悔しい黒星発進を「成長のきっかけ」に



■ラグビー体験エリアに笑顔がひろがり


 12月14日、NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26 開幕節のホストゲームが、味の素スタジアムで行なわれました。東芝ブレイブルーパス東京は『ONE FESTIVAL』と題して様々なイベントを用意し、観客のみなさんを迎えました。バックスタンド側2箇所に設けられたルーパスガーデンは、開門と同時に賑わいに包まれました。
 キッチンカーエリアには、早くから行列が出来上がりました。美味しそうな匂いが、来場者の食欲をそそります。
ラグビー体験エリアも人が絶えません。メンバー外選手とOBが、ランパス、トライ、ヒット、タックル、1ON1、モール、ミニゲームなどのインストラクターとなり、小さなお子さんから女性、大人までが笑顔で各種のスキルを体験しました。選手たちは写真撮影やサインにも気軽に応じながら、時間ギリギリまでラグビーの楽しさを伝えていました。参加したみなさんが、この競技の魅力を実感できたことでしょう。





この試合の観客動員は、32613人でした。目標とした4万人には届きませんでしたが、クラブ主管試合の過去最多を更新し、今節のリーグワン全試合でも最多となります。当日は午前中まで雨模様だったため、朝から天候に恵まれていれば観客動員はさらに伸びていたのではないでしょうか。
 試合後には、ワーナー・ディアンズ選手の壮行セレモニーが開かれました。ディアンズ選手はグラウンド上でマイクを握り、「新しいラグビーを経験できて、自分が成長できるところでラグビーができることを、すごく楽しみにしています」とあいさつ。「帰ってきたら自分の成長を生かして、東芝ブレイブルーパス東京と日本代表でプレーできたらいいなと思います」と続けると、スタンドから大きな拍手が降り注ぎました。
 また、リーチ マイケル選手がエールをおくりました。
「スーパーラグビーはとてもハードなリーグで、素晴らしい経験ができると思う。その経験を将来的にブレイブルーパスと日本代表でのプレーに生かしてください。グッドラック!」
 ディアンズ選手はハリケーンズの一員として、来年2月開幕のスーパーラグビー・パシフックを戦います。世界最高峰の舞台での活躍に乞うご期待です。

■敗戦にも「タオルを投げ入れるのは早い」


 埼玉ワイルドナイツとの一戦は、0対46の敗戦となりました。序盤から自分たちのテンポでプレーできず、前半と後半にイエローカードで選手が一時退出となるなど、「自分たちのやるべきことがまったくできなかった」(橋本大吾選手)という試合でした。
 杉山優平選手は、「ちょっと予想できた部分は何個かあったので、それをしっかり修正して次に挑むしかない」と切り出します。
「アタックのなかでもとくにブレイクダウンは、自分たちはボール動かしてグラウンドを大きく使うことを大事にしているので、肝になってくる部分だと思っている。自分たちはブレイクダウンに寄っちゃう部分があって、そこを相手にうまく突かれてしまった」
 この日は50キャップの節目の一戦でした。「印象に残る50キャップになりました」と苦笑いを浮かべます。その理由をこう明かしました。
「セレブレーションの時は、結構厳しい試合が多いイメージなんです」
 この日はリーチ選手がメンバー外でした。ゲームキャプテンを務めたバイスキャプテンの松永拓朗選手は、「絶対的キャプテンのマイケルさんに頼っていた部分があって、この試合で一番感じたのは僕を含めてマイケルさんに頼り過ぎていたな、ということです」と振り返りました。佐々木剛選手も、「今年から僕はリーダーをやっていますけど、周りに対しての発信力はまだまだ勉強中で、未熟さを感じました」と自省しました。
 厳しい結果に正面から向き合いつつ、選手たちは視線を前へ向けています。リッチー・モウンガ選手は、いつもどおりに落ち着いた表情で語ります。
「こういう負けかたをすると、うまくいっていないところ全部見てとなりがちですが、たとえばペナルティを半分に抑えればまた違った試合展開になったかなと思う。今後もなっていくと思います」
 そして、経験豊富な彼らしい表現でチームを鼓舞しました。
「まだ開幕したばかりです。セコンドからタオルを投げ入れるには早いと思っています」




■「学び」を得る文化を生かして


 モウンガ選手の言葉に呼応するように、松永選手が言います。
「今日は完敗してしまいましたが、伸びしろしかないとも思っているので、スキルを使って自分たちのラグビーができるように、ここから成長していきたいと思います」
 木村選手も「伸びしろ」という言葉を使いました。
「結果を受け入れて、これを僕らの現状と認識して、でもここでネガティブになるのではなく。伸びしろもすごくあります。チーム全体でしっかりレビューして、どこがダメだったのか、どこが良かったのかを話し合って、次につなげたいと思っています」
 試合後の記者会見に登壇したトッド・ブラックアダーHCも、「埼玉ワイルドナイツさんに感謝したいと強く思っています」と話しました。「このレベルできっちり仕上げなくてはいけないという教えをいただいた」と続けました。
 東芝ブレイブルーパス東京には、練習や試合から「学びを得る」という文化があります。トッドHCも「僕らの強みは学ぶ力だと思っています。今日のゲームからも成長できるきっかけをもらいました」とし、次節を見据えました。
 NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26 第2節の静岡ブルーレヴズ戦は、21日14時半よりヤマハスタジアムで開催されます。昨シーズン連敗を喫した相手との試合で、チームはリバウンドメンタリティを発揮することでしょう。



(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)




リーグワンが開幕し、開幕戦は厳しいスタートとなりました。
前を向いて次に向けてチームは準備を重ねていきます!
次のホストゲームは1/10(土)Uvance とどろきスタジアム by Fujitsu にて三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦します。

2026年も皆さまのたくさんのご来場をお待ちしております!!

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