【物語りVol.185】モウンガ選手、フリゼル選手とともに最高のフィナーレを!!



■モウンガ選手とフリゼル選手が感謝の言葉を

4月23日、東芝ブレイブルーパス東京は定例記者会見を実施しました。「世界有数のユニークなラグビークラブ」を目ざして、クラブから様々な情報を発信する機会です。今回は2部構成で、最初にトッド・ブラックアダーHC、リッチー・モウンガ選手、シャノン・フリゼル選手が登壇しました。

モウンガ選手とフリゼル選手は、今シーズン限りでチームを離れることになりました。ふたりはニュージーランドへ戻り、モウンガ選手はクルセイダーズ、フリゼル選手はハイランダーズへ復帰し、27年のラグビーワールドカップ出場を目ざします。

最初に、トッドHCがマイクを持ちました。

「まずはこのふたりのとなりにいることを、非常に誇らしく思っています。彼らが今シーズン終了をもってニュージーランドへ帰国し、27年のワールドカップに向けてオールブラックスのメンバー入りにチャレンジするということで、彼らの決断をサポートしたいと思いますし、ワールドカップへ向けて頑張ってほしいと願っています」

記憶のフォルダを開きながら、トッドHCは続けます。

「彼らが東芝に来るかもしれないとなった時に、選手としてのクオリティはもちろん、キャラクターや人格も間違いなくこのチームにフィットしてくれると感じました。23年のワールドカップが終わると、忙しいなかですぐに合流してくれました。それは、チームへのコミットメントを感じられるひとつの要素でした」

ふたりが加入した23-24シーズンに、チームはリーグワン初制覇を成し遂げました。翌24-25シーズンも頂点に立ちました。トッドHCは、日々の練習から彼らが示してきたものに触れます。

「タイトルへ至るまでの道のりで、彼らはリーダーシップとラグビーに向き合う姿勢を見せてくれました。チームに対してこういうスタンダードでラグビーをするんだよというものを、背中で示してくれました。さらにはチームをつなげるコネクターとしての役割も、しっかりと果たしてくれたと思います」







続いて、モウンガ選手がコメントします。「ミナサン、コンニチハ」と、日本語であいさつをしました。

「まずは自分と自分の家族を、温かく迎えてくれてありがとうございます。3年という長期の契約で獲得してくれ、信頼とコミットメントをクラブが示してくれたことを、とても嬉しく思っています。東芝という歴史あるクラブに加われたことにも感謝しています。ラグビーのスタイルはもちろんですが、選手、スタッフを含めてみんなが温かく迎えてくれ、そのおかげで自分も家族も、府中という土地を自分たちの家と呼べるようになりました。府中で過ごした時間は、心のなかで特別なものとして記憶されると思っています」

モウンガ選手はオールブラックスの一員として、19年と23年のラグビーワールドカップに出場してきました。すでに十分な実績を築いてきた彼とって、東芝ブレイブルーパス東京で過ごした時間はどのような意味を持つのでしょうか。

「日本へ来る前よりも成長できたと、強く思っています。ニュージーランドでは向き合わない困難や試練が目の前に現われ、ラグビーのスタイルもニュージーランドより展開したりテンポが早かったりする。同時に、あまり組織立っていない部分も、日本のラグビーは多くて。カオスの状況での対応とか解決策を見つけていく部分は、成長したと思います。エリアマネジメント、ゲームマネジメントなど、日本ラグビーだからこそ磨けることが多くありました」

東芝ブレイブルーパス東京の一員としての歩みを辿りながら、モウンガ選手はシーズンの残り試合へ意識を向けています。引き締まった表情で話します。

「いまは次へのチャレンジというところでここに座っているわけですけれど、いま読んでいるチャプターはまだ終わっていません。やり遂げなければいけないことは残っていますので、ここまでチームで作り上げた思い出に、さらにもうひとつ特別な思い出をプラスできるように、頑張っていきます」





フリゼル選手も「ミナサン、コンニチハ」と日本語であいさつをします。大きくて逞しい身体に、たくさんの思い出が詰まっています。

「自分と自分の家族を温かく迎えていただき、ありがとうございます。このクラブのために、そしてトッドHCとコーチ陣のためにプレーできたことは大きな幸せでした。この2年半でたくさんの思い出ができましたけれど、もうひとつ大きな思い出をみんなで作れるように、頑張っていきたいと思っています」

フリゼル選手も19年、23年のワールドカップに出場しています。国際経験豊富な彼も、東芝ブレイブルーパス東京で成長を実感できたと言います。

「スーパーラグビーで長くプレーしていると、スーパーラグビーやNPCでチームメイトだった選手とか、対戦したことのある選手が増えていきます。この選手はこうしてくるだろうなというのが分かったなかでのプレーになりますが、日本では自分が知らない質の高い選手と対戦します。世界中から色々なタイプの選手が来ていますし、自分が知らなかった選手との戦いで見えてきた部分、成長した部分があると思いますね」

今シーズンのフリゼル選手は、会見時点で2試合の出場にとどまっています。開幕戦で負傷し、復帰戦の13節でまた負傷してしまいました。それだけに、残り試合に賭ける思いは強いものがあります。

「今シーズンはなかなか出場できていないので、しっかりケガから戻って、最後に優勝という素晴しい形で終われるように、グラウンドで貢献したいです」


モウンガ選手も3連覇への思いを口にします。

「残された時間を最大限有効に使いたい。今シーズン一番長く、最後までプレーできるチームになれるように。シーズンの最後の週末までラグビーができるように頑張りたい、思います」

チームメイトと、チームスタッフと、ONE LUPUSのみなさんと、最高のフィナーレを迎えるために。モウンガ選手とフリゼル選手は、今日を精いっぱい過ごして、明日をさらに実り多い一日にしていきます。




 





■クラウドファンディングの第1目標を達成!!

続いて、事業運営部の望月雄太氏が登壇します。事業面の発表がありました。

ひとつ目は、クラウドファンディングについてです。

3月31日14時にスタートし、12日間で第1目標の1000万円を達成しました。クラウドファンディングの期間は6月26日まで設定されており、第2目標として2000万円を目ざします。第1目標は現クラブハウスの改修を使途としますが、第2目標は新クラブハウスの建設費用に充てる予定となっています。

また、返礼品が三つ追加されました。

ひとつ目は、フリゼル選手のサイン入り練習ボール(使用済み)です。20球用意されます。

「3月31日にスタートした際に、トッドHC、リーチ マイケル主将、モウンガ選手のサイン入り使用済み練習ボールが、一番早くなくなりました。追加してほしいとの声が多くありましたので、退団発表を受けてフリゼル選手のものを設定しました」

ふたつ目はモウンガ選手、フリゼル選手のサイン入り色紙です。1枚の色紙にふたりのサインが入ったもので、100枚用意されます。

「彼らは日本へのリスペクトがあり、日本のファンに対して何か残せないか、といつも話しています。シンプルですがふたりのサインを届けたい、と考えました」

三つめは寄せ書きのコースです。こちらは数量に限りはありません。

「ONE LUPUSをはじめファンのみなさんからモウンガ選手、フリゼルの選手への応援や感謝のメッセージをいただき、ふたりの写真の周りに寄せ書きのように貼り付け、一枚の絵としてデータを作成する、というものです」

こちらに応募すると、ふたりからのお礼が届けられます。直筆のメッセージにサインを添えたデジタルのカードです。

どの返礼品にも、東芝ブレイブルーパス東京に対するふたりの思いが込められています。クラウドファンディングを通して、かけがえのない思い出がよみがえり、心のフォルダにも保存されることでしょう。




■5月2日のホストゲーム最終戦もイベント満載で

続いて、ホストゲームのイベントに関する説明がありました。

5月2日のホストゲーム最終戦では、『いざプレーオフ!』をコンセプトに、様々なイベントが用意されています。

4月25日のホストゲームに続いて、会場スタッフ全員が赤いTシャツを着用します。これにより、試合前からスタジアム全体の一体感を高めていきます。また、マッチデイプログラム内に「逆襲」の2文字が見開きで掲載されます。選手入場時やトライ時に掲げると、スタンドが真っ赤に染まることでしょう。

会場内の大型ビジョンでは、試合前にレジェンドムービー『東芝レジェンド15~伝説の漢たち~』が再生されます。「ラグビー界では前例のない新しい試み」(望月氏)として、AIで制作されたものです。4月25日のホストゲームでお披露目され、観客のみなさんから好評の声が聞かれました。

東芝ブレイブルーパス東京のホストゲームでは、ラグビー体験が好評です。その延長線上として3月22日から実施されているのが、『ラグビーキッズスペース』です。ラグビー体験エリアに試合開始後はタックルマットなどを置いたりして、自由に身体を動かしてもらえるスペースとしています。

東芝ブレイブルーパス東京は家族で楽しめるホストゲームを意識しており、望月氏は「ずっと試合を観ているよりも動きたい、というお子さんに活用してもらうことを前提にしています。かなりご利用をいただいています」と話します。

この試合のマッチデーパートナーは、『株式会社スターダストプロモーション』です。それに伴い、スターダスト所属の男女混合9人組アイドルの『One LOVE ONE HEART』、9人組女性アイドルグループ『REGE(リージェ)』のパフォーマンスが、試合を盛り上げます。

また、今シーズンのホストゲーム最終戦ということで、試合後にセレモニーが実施されます。トッドHCやリーチ主将のあいさつなどとともに、ボランティアスタッフへ感謝を伝えるセレモニーが実施されます。「ホストゲームを力強く支えてくれたみなさんをピッチサイドへ迎え入れて、感謝の気持ちを届けたいのです」と、望月氏は説明しました。

5月2日の静岡BR戦は、プレーオフ出場のために勝利が必要な一戦です。ボーナスポイントも取っておきたい試合です。

ONE LUPUSのみなさんの熱意は、チームを力強く支えていきます。選手たちがあと一歩前へ、もう一歩前へ出る力の源となります。

5月2日の秩父宮ラグビー場で、心をひとつに──。



(文中敬称略)
(ライター・戸塚啓)

 

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