試合結果
RESULT
NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第16節
ヤマハスタジアム(磐田・静岡)
HOST
静岡ブルーレヴズ
VISITOR
東芝ブレイブルーパス東京
HOME
静岡ブルーレヴズ
VISITOR
東芝ブレイブルーパス東京
T | G | PT | PG | DG | スコア | T | G | PT | PG | DG | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 | 前半 | 12 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 15 | 後半 | 21 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 |
4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 29 | 合計 | 33 | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 |
登録選手
HOME 静岡ブルーレヴズ |
TEAM | VISITOR 東芝ブレイブルーパス東京 |
||
---|---|---|---|---|
No | 名前 | POS | 名前 | No |
1 | 河田 和大 | PR | 三上 正貴 | 1 |
2 | 日野 剛志 | HO | 橋本 大吾 | 2 |
3 | 伊藤 平一郎 | PR | 小鍜治 悠太 | 3 |
4 | 大戸 裕矢 | LO | ワーナー・ディアンズ | 4 |
5 | マリー・ダグラス | LO | ジェイコブ・ピアス | 5 |
6 | 舟橋 諒将 | FL | 德永 祥尭 | 6 |
7 | 庄司 拓馬 | FL | マット・トッド | 7 |
8 | クワッガ・スミス | NO.8 | 山本 浩輝 | 8 |
9 | 矢富 勇毅 | SH | ジャック・ストラトン | 9 |
10 | サム・グリーン | SO | 松永 拓朗 | 10 |
11 | 矢富 洋則 | WTB | 松延 泰樹 | 11 |
12 | ヴィリアミ・タヒトゥア | CTB | ニコラス・マクカラン | 12 |
13 | 小林 広人 | CTB | セタ・タマニバル | 13 |
14 | キーガン・ファリア | WTB | ジョネ・ナイカブラ | 14 |
15 | 奥村 翔 | FB | 桑山 聖生 | 15 |
16 | 山下 憲太 | リザーブ | 大内 真 | 16 |
17 | 植木 悠治 | リザーブ | 藤野 佑磨 | 17 |
18 | 郭 玟慶 | リザーブ | 知念 雄 | 18 |
19 | 桑野 詠真 | リザーブ | シオネ・ラベマイ | 19 |
20 | マルジーン・イラウア | リザーブ | リーチ マイケル | 20 |
21 | 田上 稔 | リザーブ | 高橋 昴平 | 21 |
22 | 石塚 弘章 | リザーブ | ジョニー・ファアウリ | 22 |
23 | マロ ・ツイタマ | リザーブ | 眞野 泰地 | 23 |
試合経過
- トライ
- ゴール
- ペナルティゴール
- ドロップゴール
- 入替・交替
- イエローカード
- レッドカード
静岡ブルーレヴズ | 東芝ブレイブルーパス東京 | |||
---|---|---|---|---|
サム・グリーン | 12’ | |||
奥村 翔 | 14’ | |||
23’ | 松永 拓朗 | |||
24’ | 松永 拓朗 | |||
クワッガ・スミス | 34’ | |||
奥村 翔 | 35’ | |||
39’ | ジョネ・ナイカブラ | |||
ハーフタイム | ||||
0’ | 橋本 大吾 → 大内 真 | |||
0’ | ワーナー・ディアンズ → シオネ・ラベマイ | |||
3’ | 山本 浩輝 | |||
4’ | 松永 拓朗 | |||
奥村 翔 | 7’ | |||
7’ | 小鍜治 悠太 → 知念 雄 | |||
7’ | 三上 正貴 → 藤野 佑磨 | |||
11’ | ジャック・ストラトン → 高橋 昴平 | |||
11’ | セタ・タマニバル → ジョニー・ファアウリ | |||
11’ | ジョネ・ナイカブラ → 眞野 泰地 | |||
16’ | 高橋 昴平 | |||
ヴィリアミ・タヒトゥア | 18’ | |||
奥村 翔 | 19’ | |||
庄司 拓馬 → マルジーン・イラウア | 19’ | |||
マリー・ダグラス → 桑野 詠真 | 19’ | |||
キーガン・ファリア → マロ・ツイタマ | 19’ | |||
20’ | マット・トッド → リーチ マイケル | |||
矢富 勇毅 → 田上 稔 | 23’ | |||
田上 稔 | 28’ | |||
河田 和大 → 植木 悠治 | 34’ | |||
伊藤 平一郎 → 郭 玟慶 | 34’ | |||
日野 剛志 → 山下 憲太 | 37’ | |||
39’ | ジェイコブ・ピアス | |||
39’ | 松永 拓朗 | |||
クワッガ・スミス | 42’ | |||
47’ | ジョニー・ファアウリ | |||
48’ | 松永 拓朗 |
レビュー
<マッチレポート>
vs静岡ブルーレヴズ(2022/5/8)
「まさかまさかの逆転勝利! PO進出に弾みをつける」
リーグワン初年度、最終節。東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)は静岡ブルーレヴズ(静岡BR)とヤマハスタジアムで対戦した。予定されていたトヨタヴェルブリッツと東京サンゴリアス(東京SG)の試合がコロナウイルスの影響で中止となり、最終節開始前日にBL東京のプレーオフ(PO)進出が決定。しかし、「今日の試合を通過点、登っていかなければならない場所と捉えていた」とFL德永祥尭共同主将が話すよう、BL東京は最終節にいいカタチで勝利して2週間後に控えるPOに弾みをつけるために、この一戦に挑んだ。
前半、BL東京はフィジカルの強い静岡BRに押し込まれて先制を許す。BL東京もモールを起点にトライを奪うが、そこから両者譲らない攻防が続いた。パスミスも相次ぎ、なかなか波に乗れないBL東京は12 - 14で試合を折り返す。後半開始直後にスクラムからトライしたBL東京は、静岡BRのFWの圧力を止めきれず2連続トライを献上。このまま試合が終わるかに思われたが、79分にトライを奪うと、80分を知らせるホーンがなった後もプレーを続ける。30フェーズにも及ぶアタックをトライで締めて、試合終了。33 - 29と劇的な勝利をあげた。
この試合、コンタクトに強みを持つ両チームはFW中心のアタックを展開する。スコアが動いたのは、前半12分。BL東京は静岡BRにスクラムで押し負け、先制を許す。しかし、前半23分には、敵陣ゴール前ラインアウトからモールを組み、最後は今季初めて10番を背負ったSO松永拓朗がインゴールを駆け抜けた。その後、ゲームは拮抗(きっこう)。キックを使う静岡BRにうまく対応できずトライを許したが、BL東京は前半終了間際の39分、FLマット・トッドが相手の意表をつくクイックスタートでゲームを再開し、そのパスを受けたWTBジョネ・ナイカブラがトライ。12 - 14と2点ビハインドで試合を折り返した。
後半、先に得点したのはBL東京だった。ゴール前でスクラムを組み、少し押し負けたところをNO.8山本浩輝がうまく持ち出して、逆転トライを奪う。しかし、後半16分BL東京の選手がシンビンで一時退場すると、流れは徐々に静岡BRへ。静岡BRがボールを保持する時間が長くなり、2連続トライでリードを広げられる。このまま試合が終わると思われた後半39分。LOジェイコブ・ピアスがボールをインゴールに押し込んだ。選手たちは走って自陣に戻ってプレーを再開。試合終了目安の80分を知らせるホーンがなった後も、自陣から丁寧にフェーズを重ね、プレーを切らさない。フェーズが30になったところで、相手の少ない右サイドにボールを展開し、CTBジョニー・ファアウリが勢いよくグラウンディング。キックも決まり、スコアは33 - 29。BL東京が今シーズン積み上げてきた力を見せた瞬間だった。
劇的逆転勝利をあげたBL東京。「自分たちの信念を信じ続けた」(トッド・ブラックアダーHC)ことが、30フェーズにも及ぶ逆転トライをもたらした。しかし、POに向けて課題が見つかったこともまた事実だ。オフロードパスの精度、ラインアウト成功率などは、改善していかなければならない。
いよいよ次戦はPO準決勝。2週間後、花園ラグビー場で東京SGと今季3度目の対戦を控える。前節は27 - 3と完勝している相手だが、あくまでBL東京はチャレンジャー。「これからプレーオフに向けて何をしなければいけないか、府中に帰ってもう一度振り返ってBL東京のラグビーができるように考えていかなければいけない」(FLリーチマイケル)。優勝の2文字も見えてきた今、BL東京の力が試される。(ライター:内海日和)
<試合後コメント>
■トッド・ブラックアダー(HC)
Q.今日の試合を振り返っていかがですか。
自分のチームを誇りに思います。德永選手をはじめ、残りの選手もチームのスピリットを見せることができたと思います。試合のいろいろな部分では精度をうまく出せなかった部分もありました。ただ、自分たちの信念を信じ続け、なんとか試合を止まらせることなく勝利をつかむことができたことをうれしく思います。これからも今日の学んだことを生かすことが大事です。静岡BRさんも素晴らしいプレーをしていました。来場していただいたファンの皆さんも本当に素晴らしかったおかげで良い試合ができたと思います。
Q. 前回の静岡BRとの試合に比べて今日の試合の感触はいかがでしたか。
前回戦った時よりもすごく良いチームになっているなという印象を受けました。素晴らしかったです。ブレイクダウンも容赦なくプレッシャーをかけてきましたし、ラインアウトから中央部でキャリーをしてくるところなど、プレーの仕方も2月の試合の時と随分変わっていました。かなり勢いを取り戻してきているということは分かっていましたので、準備には力を入れて臨みました。
■德永祥尭(FL/共同主将)
Q.今日の試合を振り返っていかがですか。
今週を迎えるにあたって、前日のトヨタヴェルブリッツvsサントリーサンゴリアス(東京SG)戦の中止でプレーオフ進出は決まっていたのですが、(今日の試合を)通過点、登っていかなければならない場所と例えて捉えていました。この試合で勝たなければいけないですし、自分たちのラグビーがどのようなものかをファンの方に見せなければいけないという思いで試合に臨みました。静岡BRさんのブレイクダウンのプレッシャーや自分たちのディシプリン、規律の部分を守れないところですごくプレッシャーを受けてうまくいかない時間も多かったですが、結果的に勝利できて、自分たちにとって勝って学ぶことができたのでポジティブに捉えています。
Q. 既にプレーオフが決まっている状態でどのようなメンタルで試合に臨んだのですか。
まず僕らはチャレンジャーであることを明確にしました。相手をなめてかかって勝てるような相手ではないですし、メンバーを落として勝てるようなチームではありません。毎試合毎試合必死に自分たちのラグビーをやることで勝って成長していくだけなので、そういった気持ちで臨みました。
Q. 今日でレギュラーシーズンは終わりとなりますが、チームについて振り返りをお願いします。
はじめにリーグ戦を振り返って、二段階ほど成長の分岐点があったと思っています。その中で良い選択を取って成長できました。最初の方は規律も悪く、負ける試合が続いていてファンの方をがっかりさせるような試合も多かったと思うのですが、徐々に良くなっていって、試合を重ねるにつれて自分たちのラグビーが何なのか、どこが強みなのかをわかってきたというのがリーグ戦の総括です。K9に関しては本当に毎週すごくハードにトレーニングしてくれて、試合より練習がきついと正直感じます。それくらいぶれない気持ち、悔しい気持ちが伝わってきますし、僕らが試合に臨む中で絶対負けられない、変なプレーはできないなと感じます。毎週毎週コンスタントに力を出してくれて本当に感謝しています。
Q. ご自身のパフォーマンスについて、この1年で伸びたプレーやアピールしていきたいプレーについて教えてください。
個人としては昨シーズン、その前のシーズンもケガが多くて試合に出られなかったので、コンスタントに出場できているのが学びの一つです。毎試合本当に課題ばかりですが、その課題を克服しながら強みを出していくと自分の中でテーマを決めてやっています。それが今シーズン、チームの結果とリンクして出てきているので、うまくいっている部分もありますし、まだまだワークオンしていかなければいけない部分はたくさんあります。これからプレーオフも続きますが、何も変わらず今までやってきたことをさらに良くしていきたいと思います。
Q. 前回の静岡BRとの試合に比べて今日の試合の感触はいかがでしたか。
はじめにメンタルの部分での準備が難しかったということはあると思います。プレーオフが決まっている中で、それを気にしないようにしていても前半の入りなどを見ていると関係していたのかなと。自分たちのラグビーができている時間が短かったと思います。あとは前回よりディフェンスとブレイクダウンのプレッシャーがすごく厳しくて、自分たちのテンポを出すことができず苦しみました。セットプレーでもプレッシャーを受けるシーンが多かったかなと感じます。
■リーチマイケル(No.8)
Q.今日の試合を振り返っていかがですか。
2週連続多くのファンの方の前でプレーできたことがすごくうれしかったです。今週の試合はプレーオフが既に決まった状態だったので非常に難しく、チームとして成長しなければいけない試合でした。これからプレーオフに向けて何をしなければいけないか、府中に帰ってもう一度振り返ってBL東京のラグビーができるように考えていかなければいけないと思います。今日の試合では得るものがたくさんあり、来週から非常に良い準備ができると思います。チームとしてもワクワクしていますし、ファンの方もワクワクしていると思うので、次の東京SG戦に向けて最大の準備をして勝っていけるように頑張りたいと思います。
Q. 前半は相手が優勢でしたが、どのように試合を外から見ていたのですか。
全体的にミスがあって、それが悪い流れを作り、相手に良い流れを与えていたのは間違いないです。その中でもセットプレーが少し安定してきて、チャンスエリアでトライを取れたことはチームにとって良かったと思います。
Q. 今日でレギュラーシーズンは終わりとなりますが、チームについて振り返りをお願いします。
コーチ陣、特にブラックアダーHCが一貫性を持っていて、発するメッセージが常に同じで、勝っても負けても態度が変わらずに同じだったことが選手にとっては良かったと思います。負けた後の試合で態度が変わったり戦術が変わったりすることもなく、やることに一貫性を持って勝っても負けてもしっかり反省してきたのはここまで成長できた一つの理由だと思います。
Q.今日の試合を勝ち切ることができたのはチームにとってどのような意味があると思いますか。
勢いを持ってプレーできるのが一番良いと思います。今日の試合の中で良いところもあれば修正しなければいけない点もあります。ただチームが100%力を出すために何をしなければいけないか、この試合で明確になりました。来週から良い準備をして、再来週に向けて頑張っていきたいと思います。
Q. ご自身のパフォーマンスについて、この1年で伸びたプレーやアピールしていきたいプレーについて教えてください。
シーズンを通して前半節より後半節が良くなってきたと思います。チームの中にバックローの良い選手がたくさんいて、マット・トッド(FL)選手が常にハードワークしていて、練習でもエクストラなことをたくさんやっていて、それを真似しているのでスタイルが出てきたのかなと思っています。そしてサム・ワードFWコーチとも1on1を通してひとつずつの課題をクリアにしながらやれています。自分の中で久しぶりにラグビーをすごく楽しくやれている感覚はあります。
イベント
<ハイライト映像>
5月8日に行われたNTTジャパンラグビー リーグワン2022 第16節 (静岡ブルーレヴズ戦) のハイライト映像はこちら
https://youtu.be/tAaS5hJJMkk
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