試合結果

【リーグワン公式レポート】
NTTリーグワン2022-23 D1 第2節レポート（BL東京 17-7 BR東京）

＜マッチレポート＞
vsブラックラムズ東京(2022/12/24)

「苦しみながらもBR東京に勝利　今季初白星を飾る」

　日本各地で大雪が降る中、気持ちの良い晴天に恵まれた味の素スタジアム。東芝ブレイブルーパス東京（BL東京）はこの日、ブラックラムズ東京(BR東京)と対戦した。互いに開幕戦を落としており、両チームともこの第2節でシーズン初勝利をつかみたいところ。
BL東京は、前半開始直後の5分間で簡単に10得点するが、そこから難しい試合となる。ほとんどの時間を敵陣でプレーしていたものの、BR東京の壁をあと一歩こじ開けられない。トライ目前でボールが手につかないシーンもあり、10-0とロースコアで試合を折り返した。
後半も、重要なところでプレーの精度が落ち、思うようにゲームを進められない。ペナルティトライでなんとか後半最初の得点を奪うが、個の力が強いBR東京のアタックを抑えきれずに失点。前半よりもペナルティの数が増えたが、なんとか守りきり、試合はそのまま終了。17-7でシーズン初勝利を収めた。

今シーズン最初のBL東京ホストゲーム。試合前のメンバー紹介では、選手の幼少期や学生時代の写真がビジョンに映し出され、会場を盛り上げた。
試合開始直後、敵陣でのディフェンスでBR東京のオフサイドを誘う。SOトム・テイラーがペナルティゴールをしっかりと決めて、先制。そのわずか数分後、ファーストスクラムからNO.8リーチ マイケルが持ち出し、CTBセタ・タマニバルへとつなぐ。できたラックからSH小川高廣が自らパスフェイクを入れ、ボールをグラウンディングした。
早々と10点を奪ったBL東京は、スクラムでも圧勝し主導権を握り続けたものの、その後の追加点が奪えない。インゴールライン残り5メートルにまで迫るも、BR東京の激しいブレイクダウンに苦しむ。また、チャンスでボールを落とすなど、精度の部分でも課題が見られ、得点を重ねられず10-0で前半を終えた。

後半も、BKを中心に右へ左へと大きくボールを動かすが、BR東京のディフェンスを攻略しきれずに、得点を取りきれない時間が続く。しかし後半15分、22メートルライン付近でラインアウトを得ると、モールを組んで徐々に前進。HO橋本大吾がボールを地面につけたかに思われたが、相手の反則がありペナルティトライと認定され、スコアを17-0とした。ところが、再三敵陣でプレーをしたものの、前半の攻め疲れもあってか、肝心なところでのノックオンが相次ぐ。ディフェンスでのペナルティも増え、BR東京の強い外国人選手に抜け出され、失点。それでも点差は守り切り、17-7で今シーズン初白星を獲得した。　

難しい試合だった。「ボールを保持していたが、自分たちで自分たちを苦しめてしまった」とトッド・ブラックアダーHCは話す。しかし、フィニッシュの部分で課題は残るが、「勝てたことが良かった」と小川主将が話すよう、前半で自陣22メートル内に相手を入れたのは一度のみ。セットピースは安定し、ディフェンスから流れを作れていた。今回良かった点はさらに伸ばし、悪かった点に修正を加えていけば、さらに積み上げていけることは確実だろう。
次戦はお正月を挟んで2週間後の1月7日に行われる第3節。等々力競技場で静岡ブルーレブズと対戦する。リーグワンの試合が等々力競技場で開催されるのは初めて。シーズンはまだ始まったばかり。猛勇狼士たちはここから試合を重ねるごとに、成長を遂げていく。次節ではどんなプレーが見られるだろうか。年越しが待ち遠しい。
（ライター：内海日和）

＜試合後コメント＞
■德永 祥尭(FL)
Q．フル出場でしたが、いかがでしたか。
タフでしたね（笑）。BR東京さんはフィジカルで前にくるので、後半は受けることが多かったです。しかし、80分間けがなくやれて良かったと思います。

Q．今日の試合はどこにフォーカスしていましたか。
ブレイクダウンのところで、ハイパントなども上げてくるので、まずはブレイクダウンにフォーカスしていました。
思っていたよりもファイトが激しかったので、前に出られなかったかなと思います。僕らが中途半端にオフロードしてうまくいかないところがあったので、もう一度ブレイクダウンのテンポやオフロードの判断を修正することが大事かなと思います。

Q．今シーズンの目標を教えてください。
毎試合スタメンとして試合に出ることが自分の中の目標です。

■リーチ マイケル(NO.8)
Q．1本目のトライは、リーチ選手のゲインが起点となりました。その時のプレーの判断について振り返っていただけますか。
出た時にスペースがあってびっくりしたのですが、そこで持ち味のステップでゲインすることができました。

Q．スクラムやラインアウトは立ち上がりから良かったように見えましたが、いかがですか。
BL東京らしいラインアウトの強さ、モールの強さを見せられたと思います。スクラムは試合の中で変わってきて、そこが不安定なので、試合の運び方によって変わってきますね。しかし、少しずつ若手が成長してきて、よいスクラムは組めるようになってきています。

Q．それはもう少し前半のうちにリードを奪えれば良かったということでしょうか。
もちろんそれもあります。また、今日の試合はオフロードなどのミスもあって、良いタッチはできなかったですね。理想でない形をどれだけトライにつなげるかがすごく課題になると思います。
オフロードは一番ディフェンスしにくいので、オフロードした選手を周りの選手がどうサポートするかということが大事かなと思います。そこを修正したいなと思います。

Q．ここからBL東京はどのように積み上げていきますか。
1週間休みが入るので、そこで急がずにどんどん成長していきたいかなと思います。やっていることを積み重ねて仕上げていくだけです。やっていることは間違っていないので、そこを継続してやりたいです。

12月24日（土）ホストゲーム開幕戦（ブラックラムズ東京戦）イベントのご案内

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