試合結果

【リーグワン公式レポート】
NTTリーグワン2023-24 D1 第16節レポート（静岡BR 20-59 BL東京）
【リーグワン公式ハイライト】
【公式ハイライト】静岡BR vs BL東京｜NTTリーグワン2023-24 D1 第16節

【マッチレポート】
vs静岡ブルーレヴズ(2024/5/5)
「静岡BRとのリーグ最終戦　大勝飾り自信をつける！」
　ゴールデンウイークの賑わいを見せ、真っ白に染められたヤマハスタジアム。青空が広がる中、東芝ブレイブルーパス東京（BL東京）は、リーグ最終戦を迎えた。相手は、静岡ブルーレヴズ（静岡BR）。今季、上位に食い込むチームに対して、タフな試合展開を繰り広げる静岡BRは、BL東京にとっても手強い相手だ。
　
　試合は静岡BRのキックで始まった。前半８分、ハーフライン付近でのラインアウトから左右にアタックを展開。PR木村星南からHO原田衛へ細かいパスが渡り、わずかな隙を抜けた原田が豊富な運動量でラインブレイクする。そして、SOリッチー・モウンガから右大外で待つFLシャノン・フリゼルに大きくボールが繋がり、右隅に先制トライを挙げた。続く14分には、マイボールラインアウトをキャッチしたLOワーナー・ディアンズからフリゼルが球を受けると、内側にアシストしたWTBジョネ・ナイカブラが加速し、相手を寄せつけることなくインゴールを駆け抜けた。19分にも、敵陣22メートル付近まで迫った後に、ワーナーが力強い突破を図る。ゴール前でボールが目まぐるしく動くが、球を確保したSH杉山優平が俊敏な動きで空いたスペースに走り込みトライ。19―０とリードする。
26分、自陣で連続攻撃を仕掛けられ、そのまま静岡BRにトライを許す。それからはしばらく守備の態勢を取ることとなり、ノックオンやスローフォワードの反則が相次いでしまう。35分には、BL東京のオフサイドから静岡BRにペナルティーゴールで追加点を許すことに。相手優勢の試合運びとなったものの、前半終盤、スピードに乗った相手のアタックを、トライ寸前でモウンガが弾き飛ばし、得点を阻止。危機を回避したところで、前半終了が告げられた。19－10。

　後半は、BL東京の決定力が光る試合展開となった。
開始早々には、反則からペナルティーゴールを献上。後半10分、敵陣10メートル付近でのスクラムからCTBニコラス・マクラカンがディフェンスの穴を突いて飛び出し、右サイドにアシストしたナイカブラがトライに結ぶ。18分には、ターンオーバーを勝ち取る好タックルから攻撃を展開。再び杉山が隙を抜け、サポートに駆け寄ったFB松永拓朗からモウンガへノールックでクロスパスを放ち、見事なトライが生まれた。続く23分にも、松永のキックが味方側にバウンドし、これに反応したワーナーが豪快な走りでインゴールへ独走。３連続トライで一気に流れを引き寄せる。
31分には、敵陣でのフェーズ攻撃の流れをCTBマイケル・コリンズがフィニッシュ、37分には、モウンガのパスダミーから敵陣に侵攻し、最後はキャプテンのNO８リーチ マイケルが右端にトライし、52―20。
相手に追加点を許すことなく迎えた終盤にも、WTB森勇登の左タッチライン際の好走からSH高橋昂平へ素早くボールをつなぎ、高橋がトライ。みるみるうちにリードを広げ、後半だけで６トライを奪ったBL東京。59―20と大量得点を稼ぎ出し、リーグ最終戦を勝利で締めくくった。

　シーズン序盤で懸念されていた素早いアタックから生まれるミスは、徐々に減ってきている。前半中盤以降こそは反則が見られたものの、後半はすぐさま修正し、立ち上がりから攻勢をキープ。以降は、個々人の技で相手陣営を崩すなど、トライの多くはアタックでの連携から仕留める形だった。

　ここまでの試合結果をもって、プレーオフ初戦の相手は東京サントリーサンゴリアス（東京SG）に決定。今季３度目の顔合わせとなる東京SG。レギュラーシーズンではBL東京が２度勝利を収めているが、リベンジに燃える東京SGの力は計り知れない。
優勝まであと2勝――。ここからは負けられない戦いを控えるからこそ、選手たちにはより緊張感が高まることだろう。選手、指導陣、スタッフ、ファンが一つになり、チーム一丸となってプレーオフへ。鋭い眼差しで貪欲に一勝をつかみ、悲願の目標達成を果たす日はすぐそこまで来ている。
（ライター：谷口花）

5月5日（日）静岡ブルーレヴズ戦（ビジターゲーム）の観戦について