佐々木 剛 | FL

TAKESHI SASAKI

佐々木 剛
佐々木 剛
ニックネーム たけし,たけ
生年月日 1997/4/17
身長(cm) / 体重(kg) 180cm / 98kg
足のサイズ(cm) 28cm
出身地 青森県
星座 おひつじ座
血液型 O型
略歴 青森県立八戸西高校大東文化大学
代表歴 U20日本代表Jr.ジャパン
在籍年数 4

佐々木 剛物語

※この物語は2022-2023シーズンにインタビューした内容です

 東芝ブレイブルーパス東京では珍しいタイプ、と言っていいかもしれない。
「優勝できるチームだと思ってお世話になった」とか、「チームカラーに惹かれた」という選手が多いなかで、佐々木剛は「こういうチームという定まったイメージはありませんでした」と話す。
「東芝だけでなく社会人チームの試合を、あまり見てこなかったからイメージを持てていなかったんです。大学卒業後もラグビーを続けようと思っていましたから、どのチームよりも先に声をかけてもらったときは、もちろん嬉しかったです」
 東芝ブレイブルーパス東京の勧誘を受けた佐々木は練習を見学し、寮で選手たちと食事をともにした。U20日本代表やジュニア・ジャパンの経験を持つフランカーは、ここでブレイブルーパスならではのチームカラーを肌で感じる。
「森太志さんに『もう決まりだね』みたいに言われて。そのときは中途半端なリアクションしか返せなかったんですけど、採用担当の望月さんとご飯に行ったりもして、『このチームはいいなあ』と思って。なんて言うんですかね……良い意味で男臭いというか」
 実際に加入してみると、チームカラーが心地良かった。
「男臭いイメージはそのままで、それなのにギスギスしたところがない。練習中に言い合ったりケンカになりそうになったりすることもあるんですけど、練習が終わればごく普通に接している。年齢に関係なく、いい人ばかりです」


 大東文化大学では、主将を務めていた。チーム全体に目配せをする立場だったが、「自分はあそこまでできなかったなあ」と思う場面にしばしば出会う。
「みなさん素晴らしい人ですが、そのなかでも藤田貴大さんをめっちゃ尊敬しています。ポジションが同じなので一緒に居ることが多くて、練習のアフターに付き合ってくれたり、誘ってくれたり、教えてくれたり。自分の全部をチームメイトに対して使ってくれているというか。あとは皆の前での発言力とか、すごいなあ、リーダーだなあ、と思います」
 その日最初に顔を合わせると、藤田は拳をスッと向けてくる。コロナ禍で挨拶の定番となったグータッチだ。
「そうやって毎回、手を出してくれるんです。チームマンだなあと思いますし、藤田さんだけじゃなく東芝にはそういう人が多い。自分もそうありたいんですが、みんなの前で発言するのがめっちゃ苦手で。人の目を気にしちゃうんですよね。周りから何かいいことを言われると、『そうなのかな』って調子に乗っちゃうタイプなんですけど」
 本人は「調子に乗っちゃうタイプ」と話すが、角度を変えれば「素直な性格」と言うことができるはずだ。生まれながらの純真さは、人生の分岐点で進むべき道を間違えないことにつながっている。


 「父親が地元の社会人チームでやっていて、そのつながりで小学1年から地域のスクールでラグビーを始めました。小さい頃は練習が嫌いで、逃げ回っていました」
 ボールを使わない体力トレーニングに、面白みを見出せなかった。小学校卒業と同時にラグビーから離れようと思っていたところで、コーチに呼ばれた。
「中学校でも続けるかどうかを決めるタイミングで、ラグビーを辞めたいのかと聞かれたんです。辞めたいと言おうかと迷っていたら、『お前は絶対、日本代表になれる』と言われまして」
 信頼しているコーチのひと言は、剛少年の胸を強く打った。
「そのひと言でその気になって、中学校でもラグビーもやってみますと、答えて。中学から面白くなりました」
 中学3年時の進路決定の場面でも、その後の人生に影響をもたらす出会いがあった。
「いくつかある選択肢のひとつに、三本木農業への進学があったんです。そこへ行くという同級生もいたので自分も、と考えたことがあったんですが、八戸西高校の釜澤先生が自宅まで来てくれて、ウチにと勧誘をしてくれまして。『そこまで言ってくれるのなら』と、そこでまた調子に乗っちゃいまして、お世話になることにしたんです」
 全国大会に縁のない3年間を過ごすものの、毎日が充実していた。
「高校からラグビーを始める人がほとんどで、部員がそれほど多くないので、経験者の僕は色々なポジションをやりました。ロックとかナンバーエイトとか、バックスもやりました。結果的にそれが、すごく良かったんじゃないかと思うんです」


 入団3年目のシーズンを迎えている。いずれも3試合の出場にとどまった過去2シーズンを経て、飛躍のきっかけが見えてきた。
「アタックはボールを持てば前へ出る自信はありますので、なるべくたくさんボールに触りたい。あとはディフェンスですね。マット・トッドや藤田さんみたいに、しっかりタックルをしなきゃいけない、ボールに対するプレッシャーも。去年のシーズンに足りないなと感じたので、そこをもっと出していきたいです」
 思い描くプレーヤー像の先には、「東芝らしさ」の体現がある。
「言葉よりも行動で見せるのが東芝らしさ。自分もオレの背中を見てついて来い、と胸を張れる選手になりたいです」
 自身の変化と成長を、ブレイバーのみなさんにも感じ取ってもらう。楽しみなシーズンが、始まっている。
(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

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