塚脇 望 | アスレティックトレーナー

NOZOMI TSUKAWAKI

塚脇 望

生年月日 1994/1/12
出身地 大阪府
略歴 埼玉県立川越南高校日本鍼灸理療専門学校

塚脇 望物語

 2022年9月から、東芝ブレイブルーパス東京のスタッフに名を連ねた。滝田陽介、岩崎優に次ぐ3人目のアスレティックトレーナーとして、塚脇望は日々汗を流している。
「専門学校で鍼灸とマッサージ、アスレティックトレーナーの資格を取りまして、卒業後はラグビーの社会人チームで2年仕事をしました。その後は社会人、高校、大学など色々なラグビー現場で経験を積みながら、専門学校時代の同級生のつながりから東芝ブレイブルーパス東京で働かせていただくことになりました」
 チームに合流して、すぐに感じたことがある。クラブハウスで、グラウンドで、ラグビーへの情熱が心地良く肌に刺さった。
「最初の印象はアットホームな雰囲気で、選手同士の仲が良いというものでした。それはいまも変わっていません。それに加えて、ラグビーに対して意欲的で熱い。素直で真面目な選手が多いですね。それまで自分が関わったチームがそうでない、ということではなくて、あくまでも東芝ブレイブルーパス東京の印象としてそう感じました。あとは練習に対する準備や臨む姿勢を見ていて、ひたむきさがあるなと」

 アスレティックトレーナーとしての塚脇は、選手との「距離感」に気を配る。「公平さ」を追求する、と言ってもいい。
「基本的に選手とは一定の距離を保って接するように、気をつけています。たとえばA選手とB選手がいて、それぞれに対する接し方を変えてしまうと、自分が気づかないところで好き嫌いみたいなものが出てしまうかもしれない。自分のなかで、選手の序列を作らないようにしています。」
 アスレティックトレーナーと選手は、伴走者の関係に近い。日々の仕事を円滑に進めるためには、塚脇が話しているように信頼関係の構築が不可欠だ。
「コミュニケーションを取りながらも、距離感を保つことができていると、自信を持って言えるか。正直、悩むところです。ただ、意識する、しないで大きな差になってくるので、そこは大事にしています。線引きが強すぎるのも問題がありますので、ホントに適度な距離感を探っていくというか、空気を読むのが大事だと。自分のなかではいつも迷うというか、すごく難しいところですね」
 一瞬で勝敗が決まり、評価が分かれるプロフェッショナルの集団に属しているのだ。塚脇の仕事にも、確かな重みがある。仕事を進めていくうえで迷いが生じるのは、ある意味で当然だろう。それだけ真剣に仕事と向き合っている、と言うこともできる。
「選手たちが大きなケガをすることなく試合を終えると、何よりもホッとします。ああ、良かったなあ、と。アスレティックトレーナーは選手のコンディションに関わりますので、私たちの仕事が少ないことは、チームにとっていいことですからね。自分はまだまだ未熟で、個人的な夢を語れるような立場ではありません。いま課せられた仕事を一つひとつ積み重ねていく。いま接している選手たちの手助けが、少しでもできればと思っています」

 東芝ブレイブルーパス東京のジャージを着てピッチに立つ選手たちが、ポテンシャルを存分に発揮できるために。選手の身体を触る指先に、塚脇は魂を込めていく。

(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

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