【マッチプレビュー】NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 第15節 東京サンゴリアス戦

 頼れるキャプテンが、パワーアップして還ってきました。
 NTTジャパンラグビーリーグワン 2023-24ディビジョン1第15節、対東京サンゴリアス戦を前にした4月22日、リーチ マイケル選手がチームと自身について語りました。
 今シーズンのリーチ選手は開幕からスタメンに名を連ねていましたが、7節の横浜キヤノンイーグルス戦で右足ふくらはぎを負傷し、チームから離脱していました。復帰へ向けてはスマートフォンのアプリを活用して、自身でスペシャルメニューを作成したと言います。試合のインプレー時間をはかり、その時間内でタックルやランなどのメニューを、休憩を挟みながら消化していきました。心拍数も管理するなどして、復帰へ向けた調整を進めていったのです。
「キヤノン戦から6週間ぐらい休んで、その間にリハビリをしたり、体力をさらに上げたりして、痛いところもなくなって。2週間前から全体練習に合流しました」
 実戦復帰は前節の三重ホンダヒート戦で果たしました。後半開始直後の44分からピッチに立ち、チームは終盤の逆転劇で接戦を制しています。
「自分自身はスタートからが良かったんですけどね(笑)。ボールを持つとか、ディフェンスの場面で目立つことはあまりなかったですが、体力面は問題なかったと思います。雨の試合で方向性がブレたりしたんですけど、最終的にみんなが同じ方向を向いて、落ち着いた状態でプレーできたのは、今後につながると思います」
 メディア対応は三重H戦の翌日でした。疲労感を問われると、「大丈夫、大丈夫です」と答えました。「試合後は雨が降っていたので、バスまで走りましたし」と笑顔も浮かべます。
 リーチ選手の不在時もチームは勝点を積み上げ、ここまで12勝1分1敗の勝点56で2位をキープしています。チームは13節終了時点で、2シーズンぶりのプレーオフ出場を決めました。
「チームの状況はとてもいいです。自分がいない間に若い選手が試合に出て、(原田)衛もゲームキャプテンを経験して、ゲームリーダーもいい経験ができたと思います。三重H戦は80分間苦しかったですけど、それまであまり試合に出ていない選手にチャンスを与えて、最後に勝ったのは良かったです」

 今節は東京SGとの府中ダービーです。今シーズン最後のホストゲームの結果次第では、2位でのプレーオフ出場が確定します。また、東京SGとはプレーオフ準決勝で再び対戦する可能性がありますが、リーチ選手はこれまで同様に目前の試合に集中します。
「テーマは勝つことです。プレーオフがあるからといってメンバーを変更したり、戦術を見せなかったりということよりも、いい準備をして勝つ。タイトな試合になるだろうし、東京サンゴリアスもギリギリの試合をたくさんやってきているので、かなり面白い試合になる。両チームとも調子がいいなかでの府中ダービーで、府中のラグビーファンから『絶対に見に行くから勝ってね』という声もたくさんいただいているので、個人的にもすごく楽しみです」
 ポイントには「接点」をあげた。
「どれだけ前に出られるか、どれだけ止められるか、がカギになると思います。それから、規律。セットプレーの安定には自信があるので、しっかり守ってそこからゲームを組み立てていければ」
 東芝ブレイブルーパス東京は21日に前節を戦いましたが、東京SGは19日に終えています。相手より準備期間が2日短いなかでの戦いとなりますが、リーチ選手は表情を変えずに話します。
「不安はないです。やることは変わらないですし、練習の質を高くすれば、自信をもってできると思います。練習から自分たちのスタンダードをキープしながら、試合中に同じ方向性を向いてやれるようにしたい。府中ダービーへ向けてチームをさらに盛り上げて、チームがさらに成長できる試合にしたいと思います」
 シーズンのクライマックスへ向けて。
 リーチ選手はここからまた、心と身体のギアを上げていきます。

(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

 


【試合情報】
4/27(土)は因縁の府中ダービー、東京サントリーサンゴリアスと秩父宮ラグビー場にて対決します!
今シーズンは第2節でも対決しており、東芝ブレイブルーパス東京が勝利を収めました!
今季2度目の府中ダービーも勝利できるよう会場にて応援をお願いいたします!

4/27(土) vs 東京サンゴリアス チケット情報
 ※会場では、当日券販売もございます
4/27(土) vs 東京サンゴリアス ホストゲーム情報

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